和歌の解釈がとても苦手です。

和歌問題に対応するには、下記2点が大事です。

  1. 和歌の修辞法の理解
  2. 和歌と本文を関連させて読解すること

もし映像授業を持っているならもう一度講義を見直しましょう。

  • ス-パー講師古文「第5講・和歌の修辞法」
  • 完全攻略シリーズ古文「第11講・和歌集」
  • 大学入試戦略シリーズ古文漢文「第4講・和歌と表現問題攻略法」

1.和歌の修辞法について
和歌の修辞の主なものに枕詞、序詞、掛詞、縁語などがあり、また形式的なものに区切れがあります。まずはこれらの特徴とその働きを理解しましょう。例えば「枕詞や序詞はある語を引き出すために用いられるのであり、それ自体は特別意味を持たない、だから訳出しない」ということ、或いは単に「『久方の』は『光』を引き出す枕詞である」「衣、着る、褄が縁語である」ということ、などです。和歌の修辞については、「国語便覧」や「古文文法書」にまとめて解説されていますから必ずチェックしておきましょう。(国語便覧には百人一首や名歌選なども収録されていますから、題材はたくさんあります)

2.和歌と本文を関連させて読解することについて
入試において、和歌が出題される場合は、多くは文章と和歌がセットの歌物語になります。和歌が単独で出題されることは滅多にありません。歌物語では歌がメインではありますが、かといって文章が読解できていないと、その和歌の状況や心情も正確にはわからないことがあります。常に本文と和歌はリンクしていると考えてください。例えば、ある人が悲恋に苦しんでいる、ということが本文で書かれているとしましょう。その直後の和歌が、幸せな恋に弾んでいるものだ、とは考えにくいですよね。その場合、きっと苦しい恋を嘆く歌のはずです。また意味や話の流れだけでなく、掛詞には本文中に出てきた言葉が用いられることがあるので読解する上でのヒントも本文中にある場合が多いです。ですから設問を解くときは、まず本文の状況や話の筋をきちんと押さえてから、それにつなげて和歌を解釈するようにしてください。過去問のほかに、これまで使ってきた問題集や受けた模試などから歌物語の出題を見つけて、本文との関連を意識しながら解いてみてください。いくつか解いていくうちに、解釈の仕方が身に付いてくると思います。
和歌に特化した参考書を1冊やってもいいかもしれません。

頑張ってください。

(理学部 T.Y)